河野實が |
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「自由貿易圏って何なの?」 |
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| グローパル時代の国際経済は、多国間貿易と企業の海外進出(これを直接投資という)で成り立っています。 世界には200近い国々があります。各国にはそれぞれの事情があって、国際経済活動には利害得失が複雑に絡み合っています。 そんな中で、発展度合いが似たような国が集まって、自由貿易協定を結んだ地域を自由貿易圏といいます。協定の中身で一番重要なのが、お互いに関税を撤廃して、ヒト、モノ、カネの交流を促進させようとすることです。 自由貿易圏が最も進んでいるのがEU(∃ーロッパ連合)です。 EUは自由貿易圏を更に進めて、通貨統合や防衛体制(北大西洋条約機構)までも加盟国で行うようになりました。東西冷戦の崩壊によって、拡大EUには25ヵ国が加盟しています。 もはや、∃ーロッパは連合国になっているのです。その証拠にEUでは、域内を自由にヒト、モノ、カネが出入りできますし、EU自動車ライセンスに登録すれば、どの国でも運転できます。
さて、EU以外にどんな自由貿易圏(FTA)があるでしようか?まず、北米自由貿易圏(NAFTA)があります。これはアメリカの隣国カナダとメキシコが加盟して出来たFTAです。将来、NAFTAは、中南米全域に拡大する構想もありますが、各国の発展度合いがマチマチで、足踏み状態になっています。その代わりに、ブラジル、アルゼンチンが中心となって、周辺国を取り込んだ南米南部共同市場(メルコスール)があります。 ところで、日本を含むアジアは、どうなっているのでしょうか。 ASEAN自由貿易圏があります。これは先発ASEANと後発ASEANに分かれます。前者は80年代に発展を遂げたシンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ブルネイの6ヵ国です。後者はぺトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの4ヵ国です。先発加盟国は2002年に関税を撤廃していますが、後発のぺトナムは2006年、ラオスとミャンマーは2008年に撤廃を目指しています。 このAFTAに加盟を表明しているのが中国です。目標を2012年にしています。ASEANの発展に対しては、日本はODA(政府開発援助)を通して多大な貢献をしてきましたが、まだ太平洋戦争の負の遺産が残っているのです。また、日本は農業市場で譲れないため、開放に踏み切った中国に先を越されてしまいました。 そこで、現段階では、日本はAFTAへの加盟が困難とみて、個別の二国間自由貿易圏協定締結に努力しています。シンガポールとは既に成立していますし、韓国とは交渉中です。韓国の次はタイが候補国になっています。 鉱物資源のない日本は、あらゆる国と貿易しなければ成り立たないのです。今後もFTAの動向に対しては、目が離せません。 |
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ジャーナリスト 河野 實 |
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