| 安倍晋三氏は教え子
―― 拉致問題で一躍脚光を浴びる形となった平沢さんは、政府側の担当責任者である安倍晋三さんの家庭教師をされていたそうですね。
平沢 そうなんですよ。彼は家庭教師が平沢でなかったら東大に行けたのに、慶大になってしまったと軽口を叩いている(笑)。しかし、安倍クンは一流の政治家になる器量(肝胆)を持っているから、拉致問題は彼に任せておけば大丈夫ですよ。
―― さて、平沢さんと言えば、田中真紀子と共に小泉首相の生みの親ですが、その真紀子も政界から姿を消しました。小泉政権は既に賞味期限が切れ、自民党の中では二〇〇三年九月の総裁再選はあり得ないと言う意見に集約されていますね。
平沢 小泉首相の丸投げ≠声高に非難する人たちが多いが、悪いことばかりではない。確かに竹中経済・金融担当相への丸投げ≠ヘよくない。これだけ経済を疲弊させた責任は大きいと言わなければならない。しかし、拉致問題で田中均アジア太洋州局長から、安倍に丸投げ≠オたのは、大金星ですよ。
―― 田中局長は担当を外され、外務審議官(政治担当)になりましたね。既に財界・経済界は、小泉首相がいつ辞めるかが、最大関心事になっていると思うのですが......。
平沢 小泉首相を全否定する人たちに、私は一つだけ言いたい。驚異的な支持率でスタートした小泉首相が何も出来なかったということは、彼が身動きできないようにする、旧体質即ち守旧派の包囲網が厳然としてあるということです。
いいですか、もし小泉首相が誕生していなかったら、橋本龍太郎首相になっていたのですよ。そうなっていたら外務省の相次ぐ不祥事も、ムネオ事件も、さらに拉致事件も闇の中でしたよ。鈴木宗男などは橋本政権が陽の目を見ていたら、官房長官になっていたかもしれませんよ。 |