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アンソロジー
日本ペンクラブ・アンソロジー
日本ペンクラブ・アンソロジーについて
日本ペンクラブでは、会員競作の「アンソロジー」を毎年募集している。
一つのテーマに短文を書くのであるが、アンソロジーの定義は異なった作者の詩情豊かな短編集である。皆さんがご存知の有名作家も参加している。
河野 實
(こうの まこと)
下記の3冊の日本ペンクラブ編・アンソロジーに
河野實の短編が選出され、掲載されています
「私を変えたことば」
2000年
「子供は、みんな育つものじゃない」
みんなカントや倉田百三などの言葉との出会いを書くだろうと思い、僕は敢て母の言葉を採用した。母が川端で洗濯物をすすいでいるとき、川の向こう側のばあさんが、「おめさんちは、ぼこ(男の子)ばっかしで、てえへんズラ(大変でしょう)」といった。そのとき母が返した言葉は、何と「子供はみんな育つものではない」だった。その夜、10歳の僕は眠れなかった。
「犬はどこまで日本語が理解できるか」
2002年
「ハナとカミナリ」
少年時代犬を飼いたかったのに、コメがもったいないといって飼わせてくれなかったのは母だった。独立して一戸建ての家を買ったとき、長女が子犬をもらってきた。妻は大反対したが、結局、飼うことになった。ハナと名づけられた愛犬は我が家の家族の1員になった。時々家出をするハナ、雷を異常に怖がるハナ、そのハナが庭木に寄りかかり亡くなるまでの愛犬物語。
「わたし猫語がわかるのよ」
2004年
「チロはどこへ」
犬は1人前の飯を食うからダメだと言った母が、猫はネズミを捕るからいいといって、信州の家で猫を飼うことになった。昭和20年代後半の愛猫物語。チロと名づけられた愛猫は犬ように、野山を駆け回って遊んだ。ある秋チロはボクと裏山に遊びに行った。栗拾いに夢中になっていたボクは、チロを見失ってしまった。その間、チロは山カガシと死闘を続けていたのだったーー。