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一昨年から3回に分けて、四国のお遍路を巡礼した。通常は88箇所を巡るのだが、私たちはプラス別格20ヵ寺を加え、合計108ヵ寺を回った。煩悩の数と同じ108にしたのである。
提唱者は斑目さんだった。斑目さんは高野山を下りた元僧侶。今でも京都・嵯峨の大覚寺の中僧正の身分を持つ。東京に来て1部上場企業を育て、リタイアして悠々自適の生活をしている。
後輩の香川の等利寺の住職玉久さんを先達に、延べ26日かけてまわった。公道はクルマだったが、遍路道は歩いた。二人のプロの僧侶に挟まれ、空海(後の弘法大師)の聖地を回った私は、空前絶後の栄誉に浴した。私にとっては還暦巡礼でもあった。
いま、お遍路が見直されている。自分を見つめなおすのに、文明のない時代を自然の中で生きてきた、先人、先祖の営みに触れることは、心の浄化にとっても最高の旅である。グルメとショッピングの旅では、決して心豊かにはなれまい。
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