| 1 | 河野實 |
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1993年11月、初めてベトナムを訪ねた。元外務省高官の三宅和助氏を団長とする産業視察ミッションに参加したのだった。75年にアメリカとの戦争に終止符を打って18年が経過していたにもかかわらず、目に入る風景は日本の昭和20年代そのもだった。 貧しい風景が僕の少年時代を呼び戻し、ベトナムを身近なものにした。 それ以来、これまでに17回もベトナムを訪ねた。中国国境からメコンデルタまで、全土を訪ねる羽目に陥った。ベトナムは有史以来これまでに、中国、蒙古、フランス、日本、そしてアメリカと戦っている。この中で日本は当時の宗主国フランスと戦ったのであった。 だから、日本に対する国民感情は非常にいい。ベトナム中部にホイアンという町がある。 この町は日本が鎖国するまで日本町になっていた。山田長政がシャム(タイ)の日本町のメイヤーを務めていたころである。いまでもホイアンの町には、日本橋があり、松本寺跡があるほか、日本人の墓があちこちに残っている。 |
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