| ●トウモロコシ | マコ-ワールド流 菜園作法 | ||||
トウモロコシは、作りやすい野菜だ。 しかし天敵が二つある。一つは、アワノメイガの幼虫である。このメイガは、房(俵)の中にもぐり込み、収穫前のトウモロコシを台なしにしてしまう。このアワノメイガは七月にタマゴを産みつけて、トウモロコシを食い荒らす。したがって、七月中旬までに収穫してしまえば、被害にあわなくて済む。それには逆算して、四月二十日までにタネ蒔きを済ませないといけない。この時期の朝晩の温度は低いので、トンネルをするかビニールマルチをする。その両方をすれば、なお発育効果が上がる。私の場合は三月下旬か四月上旬に、菜タネ科(キャベツ、ブロッコリー、京菜など)の後作に、トウモロコシを二畝だけトンネル栽培する。冬越しの野菜は、夏野菜に比べて肥料を消化しきれていない。つまり、畑土に肥料成分を残したままにしている可能性が高い。そこで肥料食いのトウモロコシを蒔いて、畑土の大掃除をしてもらうのだ。このときトンネル、マルチを施すと畑土の温度が上昇し、土壌菌、バクテリアなどが、食べ残しの肥料を分解してくれる。バクテリア酵素によって分解された養分を、思いきり吸い上げるのがトウモロコシだ。 トウモロコシは、稲科の野菜で連作もいとわない。したがってトウモロコシは、連作障害の出そうなところや、悪玉土壌菌がいそうな後作に作るといい。トウモロコシは畑土の掃除機の役割を果たしてくれるのである。 もう一つの天敵は、カラスである。住宅街に住みついたカラスは、年々増えている。カラスは色盲ではないらしい。それというのも、トマトは赤く熟したものしか食べないし、その上大きさでも判定していない。同じ大きさの青いトマトには、ただの一カ所もつついた跡がない。 九官鳥と同じ科だから、鳥類の中では頭脳がそれなりに発達しているらしい。都会の生ゴミを食い荒らすので、ネットをかけているところがあるが、頭の良いカラスは、そのネットを上げることができる。ネットの四方に重しを乗せておかないとめくり上げてしまう。トウモロコシの場合も、未熟なものにはクチバシを出さない。今週末に収穫しようと目星をつけたものだけ、その週のウィークデーにつつかれている。 私の場合、トウモロコシは、トンネル栽培のほかに、露地栽培(五月蒔き)を二畝つくるが、ネットを張り切れない。そこで考えたのは、トウモロコシの房(俵)に、直接ネットを履かせるのである。そのネットとは、駅の売店などで売っているみかんの入れ物である。スーパーなどで売っているオクラが入っているネットでもよい。 ネットを履かせているだけで、カラスはトウモロコシの皮をはがすことができない。いままで、ネットの先を引っばってはぎ取られたこともない。 ついに、カラスに勝ったのだ。それにしても、山を降りたカラスには閉口させられる。カラスが山を降りた理由は深刻らしい。 |
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