| ●ソラマメ | マコ-ワールド流 菜園作法 | ||||
初夏の週末の夕べ。早めの風呂を浴びてから、籠を持って菜園に向かう。喉がビールを求めているのを我慢して−−。もぎたてのソラマメとビールは、絶妙のコンビで引き立て合う。枝豆もいいが、コクと舌触りでソラマメがまさる。 ソラマメのタネ蒔きは、十一月三日の文化の日と決めている。冬越し中に土中深く根を張らせることが大切である。 亜炭の粉体と苦土石灰を全体に撒いてから、スコップで天地返しをする。この作業は、蒔き時から一週間か二週間前に行う。当日、畝を作る。なるべく深い溝を掘り、堆肥、鶏フン、過燐酸石灰、油カス、ヌカ、化成肥料を入れ、土を戻す。幼苗の根が肥料に触れないように、やや高畝にする。タネと肥料との距離が、二十センチ以上になるようにしたほうがいい。 カラスの鳥害を予防するため、ネットを張るか、寒冷紗をトンネル状に被う。 習志野台地に霜が降りるのは十一月下旬からだが、畑土が盛り上げる霜柱が発生するのは十二月下旬からだ。その前の中旬の週末に、完熟堆肥かモミ殻を撒いて軽く土寄せする。寒肥は吸収しないのでいっさいやらない。北側に風除けのゴザを張る。作付けは二畝だが一畝ごとにはしない。ゴザの面積は畳一枚分とほぼ同じなので、これを三枚つながるように、片屋根のようにして斜めに張る。これで二畝まとめて防風の役目を果たす。 ソラマメは板が浮き上がる霜柱には弱いが、葉にかかる霜には強いし、幾度か雪をかぶったことがあるが、平気であった。 三月に入ると気温が高くなり、まだ霜は降るが霜柱の心配がなくなったころ、風除けのゴザをはずす。いつまでもやっていると徒長苗になってしまい、分けつの妨げになる。風除けを取った日に、化成肥料と溶性燐肥を追肥して、畝間の土をすくって畝の肩にかけるように土寄せする。花が咲き出す四月下旬に、もう一度追肥をして土寄せするが、このときの土寄せは畝の肩でなく、株の中に土を入れ、分けつした株が開くようにしてやる。アブラムシの発生を防ぐため、風通しをよくするためと、陽光が株の中まで差し込むようにするためである。 それでも花が咲き終わるころになると、アブラムシの大発生を招く。私はソラマメだけには、遠慮なく殺虫剤を撒布する。その理由は、葉やサヤにかかっても、食べるソラマメには薬品がかからないからだ。 それにしても採りたて茄でたてのソラマメは、なぜこんなにも美味なのだろう。 |
|
||||