| ●ダイコン | マコ-ワールド流 菜園作法 | ||||
| ダイコン作りはやさしそうで、やや難しい。 私は早生種を八月下旬に蒔き、十一月中旬から年内分として栽培する。そして冬用に九月中旬、長ダイコンと煮物用に丸い聖護院を蒔く。 九月中旬蒔きはやさしいが、年内取り用の八月下旬蒔きは、残暑と大雨(台風の影響)に遭遇するので、失敗することがある。また、アブラムシと芯食い虫にやられることもある。 六月中に掘り上げたジャガイモの後作に栽培するようになって、失敗しなくなった。七月、八月の二カ月間、天地返ししたままにしておくと、真夏の太陽が照りつけるので、ジャガイモの跡の余分な肥料が醗酵・分解してしまうからだ。狭い家庭菜園では、後作に二カ月もあける余裕はないのだが、ジャガイモの後作に二カ月休耕することが、秋ダイコンにとっては好条件を生み出しているようだ。蒔きつける前に、天地返しをしたままになっている畑土の夏草を抜き取る。天地返しをしてある畑土はフカフカしているから、夏草を引き抜きやすい。苦土石灰と化成肥料を撒いて、鍬で全体をすき込むように耕す。堆肥は与えない。 畝は六十センチ幅とし、二条蒔きにするが、千鳥足になるよう、互いに相方の株の中間に、点蒔きする。太くて見栄えのいいものにするには、株間を三十センチ以上あけたほうがいい。菜園に余裕があれば、一条蒔きをお薦めしたい。 ダイコン作りは、初期の発芽から一本立てにするまでの二十日間をうまく乗り越えれば、その後の成育期間は気候も安定し、害虫の発生もなくなり、放っておいても問題は起こらない。追肥などはやらないほうがいい。 最近、辛いダイコンが少なくなり、私の野菜の贈答先(クライアント)から、辛いダイコンを送ってほしいと頼まれることが多い。最近の野菜売場のダイコンは、青首が主流となってしまった。とくにダイコンおろしは、青いところ(葉に近いほう)からおろすので、甘ったるいおろしになってしまう。 辛いダイコンは、青首ではなく、たくあん漬けにする全体が白一色のものだが、見栄えは青首に比べ貧弱に見える。辛い部分はダイコンが細くなっていく先端のほうである。天ぷらの天つゆに入れるおろしは、天ぷら専門店でも青首を使用するようになり、ビリッとしなくなっている。これが大人の舌を満足させない。 習志野台地では、露地のままで冬越しするが、年内取り(八月下旬蒔き)は、凍傷にあって地表に出ている部分が固くなったり、腐ってしまうことがある。私は年内に食べきれなかったダイコンを、畑の隅に穴を掘り、埋めてしまう。昔は藁を五、六束先端のミゴの部分をしばって帽子状にして、穴のダイコンの上に据を広げてかぶせた。頭の部分を地上に出るようにし、その上に土を戻して土中のダイコンの呼吸を確保した。 稲藁がなくなった現在では、通気口のために私はパイプを立てる。パイプの先が天空を向いていると雨が入るので、U字パイプをつなぎ、先端が地表を向くようにしている。 |
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