| ●ネ ギ | マコ-ワールド流 菜園作法 | ||||
ネギの彼岸蒔きといって、三月と九月にタネの蒔き時があるが、私は九月の彼岸に蒔く。限られたスペースを有効に使い切るために、家庭菜園では、苗の植え時の都合から逆算するのである。 九月蒔きは、翌年四月下旬に苗を植える。根深一本ネギを植えるには、白い部分を長くするために、植え付け溝を深く掘らなければならない。九月に行う最後の土寄せのことを考え、畝間を広くする。私は二畝しか作付けしないので、大した作業量にならない。三センチ間隔に溝の北側に寄り添うように立てながら、南側に上げた土を手でかき落とし、軽く押さえて固定する。私は苗を植える溝の下部には肥料をやらない。 植え終わったら、普通は溝に藁を入れて堆肥がわりにするのと、風による転倒を防ぐのだが、私は腐葉土を多めに入れる。一週間後に腐葉土の上から鶏フンと化成肥料をバラ撒く。 ネギの土寄せは急いではいけない。ネギは土寄せをすると太らない。梅雨入り前に一度五センチぐらいの土寄せをしたら、二度目は梅雨明けまでしない。梅雨入り前にピンと立って、グングン伸び始める。しかし梅雨の長雨にあうと、成長を止めて緑葉はサビだらけになる。サビ病予防の消毒薬もあるが、私はしない。消毒薬に展着剤を混入しても、ネギの葉は噴霧液を弾いて、すべて滑り落ちてしまうだけだ。 サビ病になつた葉は、秋になるといつのまにかなくなってしまう。これはサビ病が治るのではなく、サビ病にかかった葉の付け根の中にある芯芽が、秋になるとグングン伸びて、新しい緑葉を形成するからだ。サビ病の葉は、蛇の脱皮のように地面に脱ぎ捨ててしまうのだ。 ネギは長雨に弱い。それだけに梅雨どきの土寄せは深くしない。ネギの根は溝の上に向かって伸びてくるので、植え付けのときに溝に入れた藁や腐葉土が、雨水の濾過装置の役目を果たす。このため土寄せを多くすると、この濾過装置が潰れてしまう。ネギが完全に目標値まで太ったとき、溝を埋め終えて水平になるように土寄せする。四月植えで八月上旬ごろになる。土寄せごとに溝の中に化成肥料を施す。 九月下旬に、青葉にかかるほどの最後の土寄せをすれば、十月中旬から食べられる。三月の彼岸蒔きは七月植え付け、十二月から収穫できて、作付け期間が短いが、どちらも翌年の四月にはネギ坊主ができて、トウ立ちしてしまうので、賞味期間が二カ月短くなってしまう難点がある。 ネギの後作には、トマトやナスを植えるといいといわれる。ネギの匂いが、ネコブ線虫を忌避するためといわれている。 |
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