| ●ニンジン | マコ-ワールド流 菜園作法 | ||||||
| ニンジンは、二つの問題に注意すれば、作りやすい野菜である。 ニンジンは発芽しにくい。好光性のタネに、土を厚くかけると光が届かず、発芽に悪影響を与えるのだ。また、蒔き時が梅雨明けから秋分の日頃までは、畑土に十分な水分がない上に、土を薄くかけるので、日照りの下では発芽率が極端に悪くなる。 もう一つの問題は、順調に成長を始めても、根コブ線虫に犯されやすいことだ。せっかく育ったニンジンがコブだらけになって、食指が動かないだけでなく、十分に太くならない。
根コブ線虫に犯されやすい野菜には、ニンジンのほかにトマト、ナス、オクラ、ツルムラサキ、キュウリなどがある。これらを作った後にニンジンを作らないことである。 ゴールドマリーやトウモロコシがなくても、ユリ科のネギ、アサツキ、タマネギ、ニンニク、ラッキョウ(エシャロット)の後作につくると、根コブ線虫の被害を軽減することができる。 私の蒔き時は、二月下旬と九月中旬である。二月下旬は、四月下旬まではトンネルをかける。トンネルをかける前に降雨があれば理想的だが、ない場合は、蒔いた後、たっぷりと水をかける。タネが流出しないようにジョウロで静かにかけるが、一度にかけるとタネが浮くので、数回に分けてやる。タネの下まで水がたっぶり染み渡るようにするには、一時間ぐらいかけて、三、四回に分けてやる。 トンネルをかけても気温が低いので、発芽までに十日から二週間くらいかかる。発芽したら、ビニールの裾を数カ所めくってやらないとムレてしまうが、風で吹き飛ばされないように注意する。このころ、春一番の強風が吹くので要注意だ。私は据を上げないで、トンネルの南側のやや上を、ビニール穴開け器を使用して、数カ所穴を開ける。裾を開けるよりは、トンネル内に葉風が入り込む確率は小さい。 トンネルを撤去するのは四月上旬だが、春の彼岸を過ぎたら、トンネルの北側のどニールにも穴を開ける。日中の温度上昇対策である。 ビニール全体を撤去するのは、四月の第二週ごろだ。撤去したビニールは、その週に蒔いたトウモロコシの畝にかける。トウモロコシはビニールの天井に当たる寸前までトンネルをかけたままにし、当たったら、その箇所をハサミで破り、トウモロコシの先がトンネルの外へ出られるようにしてやる。こうして左右の風を防ぐだけでも、なお温室効果は続くのである。 九月中旬蒔きは、台風余波の雨を利用したい。いずれにせよ、この時期は秋雨前線もあって、残暑も峠を越してくる。 これまで入門書では、ニンジンの七月蒔きを指導したものが多かった。私も初めのころ七月蒔きをしていた。しかし、発芽時に真夏の日照りが続くので、一センチぐらいのまま所ひと夏が過ぎてしまう。九月蒔きと収施時が半月も変わらないので、発芽、成長ともに適期の九月蒔きに変えた。九月苗きの収穫は十二月上旬から翌年二月末寺で続き、地上の葉は枯れても、土中のニンジンは生きたまま冬越しするので、久の貴重な野菜となる。 混み合ったところを間引いたニンジン食べると、食が進むばかりか、ニンジンそのものより栄養価が高い。 |
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