| ●キュウリ | マコ-ワールド流 菜園作法 | ||||
| キュウリは、水を欲しがるくせに雨に弱い。 私はキュウリを一シーズンに二度作る。最初のものはゴールデンウィークに、市販の苗を植える。二度目は六月二十日ごろにタネをまく。苗を植えたキュウリは、梅雨明けと同時に曲がったヘボキュウリしか取れなくなるから、引き抜いて捨てる。夏キュウリが終わると同時に、タネを蒔いた秋キュウリがなり始める。これで六月から九月末まで、四カ月の間キュウリを食べることができる。五月に植えたキュウリは、どんなに世話をしても、九月までは持たない。 キュウリは畝づくりのときに、割り肥を入れず、畝全体に鶏フン、油カス、ヌカ、それに過燐酸石灰を撒いてすき込む。
苗が三十センチぐらいに伸びるまでは、短い支柱に苗をしばり、周囲に使い古しのビニール袋のエントツを立てる。根付いて伸び出すまでに、露地では夜の温度が下がり、苗は小さくなって震える。このとき、ビニールのエントツが大いに役立つ。 順調に伸びたとき、エントツを抜き、本格的な支柱を立てる。毎年、私はキュウリの支柱にする篠竹を近くの林に取りに行く。篠竹は毎年取っても、薮のようになって絶えることがない。長さは三メートルぐらいのものに揃える。五十センチ土中に差し込むので、高さは二・五メートルほどになる。これをキュウリの苗の数の三倍用意する。苗は十本だから三十本だ。 キュウリは、一本の苗から三本を主枝として伸ばす。つまり六十センチ間隔に植えた苗の間にも二本支柱を立てるのだ。だから一本の苗に三本支柱が必要になる。私の場合はキュウリの畝は一畝仕立てだから、支柱はクロスさせない。直立に立てた三十本の支柱は、畝の両側を中央にクロスした丈夫なポールのクロス上部に横のポールを渡し、この横のバーに三十本の篠竹を一本ずつ垂直にしばりつけるのである。 これは遠くから見ても壮観である。高さ二・五メートルの篠竹が林立する風景は、私だけがやっているので、一つの風物詩になっている。ところで、二・五メートルの高さでは、末期の収穫のとき、手が届かないだろうと心配する人がいるが、私の菜園には常時、アルミの脚立が置いてある。キュウリばかりか、ツルありインゲンも、ツルムラサキも、同じ方法で篠竹をポールにしているからである。ただ、年齢を重ねてくると、平衡感覚が衰えてくるので、注意深く脚立を使用している。 マルチは藁か、藁が入手できない場合、近くの土手に自生しているヨモギの三十センチぐらい伸びたものを刈りとって敷く。ビニールマルチは、追肥がしにくいので使用しない。 追肥は溶性燐肥一本やり。雨の前にマルチの上からバラ撒くだけ。畝はやや高くしてあるので、藁の上に撒いた溶性燐肥は、雨に溶けて、低くなっている畝間にも流れていく。キュウリの根は、土中深くないところを這っている。雨の前に施肥すると、藁を伝って広がるように染み渡っていくので都合がいい。これがビニールマルチだと、うまくいかない。据をまくってやってもバラ撒けないし、水をやらない限り広がらない。 キュウリの葉は、ウドンコ病だらけになるが、ひどい葉はどんどんハサミで切って、空いているほうの堆肥場に捨てておく。切って捨てれば、根元に近いところが風通しがよくなって好都合である。 タネから起こした秋キュウリも、基本的には夏キュウリと同じである。秋キュウリは収穫期には梅雨が明けているので作りやすいが、食味は夏キュウリのほうがいい。キュウリには、カボチャの台木の接ぎ木苗があるが、味が数段落ちる。 キュウリは小さいうちに食べるほどうまい。モロキュウが最高だ。 |
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